多読多聴はどちらをやるべきか?【多読歴16年の私が解説】

tadoku_tacho

英語の多読多聴はどちらをやるべきか?

結論
どちらもバランス良くやるべき。
どちらかだけ徹底的にやるより効果が数倍になるから。

以下から解説します。

もくじ

4技能の1つだけを極めるのは難しいから

言語は聞く、話す、読む、書くの4技能からなります。それぞれがお互いに影響しあってレベルが上がっていくので、1技能だけを極めるのは逆に難易度が高いです。

多読・多聴は読む・聞くしかカバーできませんが、どちらかだけするよりかは断然効果が上がります。

また多様な語彙・表現に沢山触れるので、書く・読むの素地も一緒に育ちます。

そして多読・多聴は一人で今から出来るので始めやすいです。

もし今後、可能ならとにかく英語で何かを書いてみる(日記とか)、AIアプリやオンライン英会話で話す練習を取り入れる、などもやると効果が数倍になります。

どうやって進めるか

基本的には多読で日常的に英語をたくさん読みましょう。
同時にオーディオブック、音楽、映画・ドラマ、ニュースで英語を沢山聞く。

そうすると

「本で見た単語がドラマで出てくる」
「ニュースで聞いた単語が本で出てくる」

といった事が起こり、ますます楽しくなります。
大切なのは、色んな場所で色んな使われ方をしている英語を見ること。

メディアそれぞれの具体的な進め方は以下から。

多読の基本は「本を楽しむこと」。
スラスラ読めるレベルの洋書を大量に読みましょう。大量といっても読むスピードは人によって違うし1日の時間も限られます。
なので以下を目安にして下さい。

・まず自分が楽しめているか
・毎日30分、1時間など時間を決めて読む

「読むのが遅くて全く楽しめない」という時は本のレベルが高いので少し下げましょう。

多読のより詳しい進め方を知りたい方はこちらからどうぞ。

多読は多聴も同時にできる
多読と多聴を同時にこなせるオーディオブックを活用しましょう。

ただ、同じ本でも

「字を読む」or「オーディオブック」

では 圧倒的に読む方が簡単です。
それだけ耳だけで理解するのは難しいです。

なので賢いオーディオブックの活用法としては、本を読んだ後にオーディオブックを聞くこと。
すると難易度が爆下がりで理解度が爆上がりします。

読むのが少ししんどい本は

「聞き読み」=「オーディオブックを聞きながら読む」

で難易度が下がります。
そして感情のこもったナレーターの朗読で更に本の世界に引き込まれます。

ここの詳しい解説はこちらから。

映画・ドラマ

映画やドラマはネイティブの容赦ないスビードの自然な会話なので、逆に難しいです。ただひたすら見るだけでは英語力は上げにくいです。

なので字幕なしでも楽しめるレベルのものを見まくりましょう。例えば子供向けのタイトルなどがオススメ。
もしくはめっちゃ好き or 興味のあるものを英語字幕で見るのも良いかもしれません。

ただ、これは字幕ばかりを見てしまう弊害があるので、字幕ありに慣れてしまわない方が良いです。70%くらい分かればよしの精神でいきましょう。

ニュース番組

使われる単語や表現は難しいですが、正しい文法をクリアな発音で話してくれるので実は映画・ドラマより分かりやすい側面もあります。

とはいえ、基本的にはBBCを理解できる様になるのは大分レベルが上がってから。その題材に対する自分の知識によって大きく難易度が変わる事はありますが。

ニュース番組をバックグラウンドミュージックとして作業中にひたすら流しておくのもあり。
聞き流すだけでは英語力は中々上がりませんが、聞いたことのある単語、何度も繰り返し耳にするけど意味が分からない単語が気になってきて調べたくなってきます。

そうして増えた語彙はその時のタイムリーなニュース、気になるニュースの記憶とリンクして頭に残りやすいです

あと純粋に今世界で何が起きてるのかを知っていれば自然とニュースの難易度も下がってきます。

洋楽

音楽好きなら聞きまくりましょう。

個人的にめちゃくちゃオススメ。楽しいしデメリットなし。
曲を聞いて一緒に口ずさんでみて、意味を知りたくなったら好奇心の赴くままに調べましょう。

単語の意味を調べて、何についての曲なのかストーリーを頭に入れる。何度も聞く。歌詞を見る。

勝手にリスニング力も発音も良くなっていきます。

これについては洋楽で発音が爆上がりした話で詳しく解説してます。

これはやめよう

英語の教科書、参考書など「英語学習者向けの素材」は多読としてカウントしない方が良いです。
そもそも日本語も入り混じっているので多読の場合は総語数がカウントできないと思います。

身に着けるべきは「ネイティブの感覚」なので、ネイティブがネイティブ向けに作ったメディアを読みまくる・見まくりましょう。

私の経験から

私が英語学習を始めた時は「リスニングを極めよう」と息巻いていました。
通信講座から真面目に取り組み、ドラマや映画も観まくり、ある程度までは力が付きました。

ただリスニングをメインに続けている内に

「あ、これ以上レベル上げるのムズいかも」

と気づいた限界点の様な瞬間がありました。

なんとなくの自分の感覚ですが、多分これはスピーキングとかも取り入れないとダメな気がする、と。

その後、他の3技能も意識して取り入れる様になってからはさらに英語力が上がりました。

おそらく修行僧の様に何年もリスニングをやり続けられる忍耐力があれば極める事は可能かもしれないですが、私は凡人なので無理だったと思います。

同じ理由で、

「俺は単語王になる!」

と単語帳を何十周して暗記しても、やっぱり本を読むのに慣れてないと洋書は読めないです。

結論

多読と多聴はどっちもやるべき。
どっちかを極めるより遥かに効率が良いから。

ただ、

「私は洋書を読むことだけが唯一楽しめる事なんだ」
「ドラマを観るだけでもう満足」

そんな方々は無理して他のメディアを始める必要は無いと思います。
あくまで総合的に英語力を上げたい場合は多読・多聴を両方取り入れる方が良いという事。

私は自分が英語のオーディオブックを楽しんでいるなんて想像もしませんでしたが、

新たなメディアにチャレンジしてみると意外と自分に合ってたなんて発見もあるかもしれません。

ご興味が少しでもあれば、色んなメディアの英語に触れてみて下さいね。

お読み下さりありがとうございました。

Nachi
中3の時の私の英語力は中1。
英語が嫌いなまま大人になりました。

社会人になってからは「大好きなミュージカルをブロードウェイで観たい」→よし英語や!
という単純な動機で英語学習をスタート。
直後に多読と出会う。

叶うなら本を読むだけの毎日を送りたい。
洋書とコーヒーを求めて日々梅田界隈を彷徨っています。
梅田ダンジョン完全攻略者。多読歴17年。


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