【書評】STATE OF TERROR ヒラリー・クリントン

state of terror

ヒラリー・クリントンとルイーズ・ペニーの共著「STATE OF TERROR 」を読みました。

よみやすさレベル :7★★★★★★★☆☆☆

核兵器がテロリストの手に渡ってしまった最悪の状況を描いた政治スリラー。
アメリカの女性国務長官エレンが各国のリーダーと心理戦を繰り広げます。
実際の政治リーダーを登場人物のモデルにしているのがこの本の面白いところ。

・女性国務長官エレンはヒラリー・クリントンがモデル
・前政権の無能な大統領はドナルド・トランプ
・狡猾で老獪なイランの最高指導者はアリ・ハメネイ など。

実際の人物に置き換えて想像しながら読めるので、よりイメージしやすいです。

ただ、前政権の大統領はトランプが言いそうな事を言ってるけど、ここまで無能な表現をして大丈夫なのか。
ロシアの大統領もプーチンを彷彿とさせる描写ですが「思ったより背が低い」とか、ヒラリーさん政治的にまずい事にならないの??と心配になってしまいます。
中々侮辱的な表現もあって、日本の政治家がこんなの出したら大問題になるんじゃないかしらと思います。(日本で)

オーディオブックも同時に進めてましたが、もうナレーターがヒラリーの声にしか聞こえません。
(実際に似ているかは不明ですがイメージがヒラリーそのもの)

政府の肩書などが沢山出てくるので始めの方は少し調べた方がいいかもしれません。
また複雑にストーリーが絡み合い、政治的な駆け引きで本心とは裏腹の言動をしたりで、ある程度の国際情勢の知識があった方が分かり易いと思います。
私は殆ど知識が無かったので逆に勉強になりました(笑)

ヒラリー・クリントンと共著者のルイーズ・ペニーは親友だそうで、本の中にも国務長官エレンの親友ベッツィーが同僚として登場します。 
ベッツィーはエレンが困難に直面した時、危機に陥った時に冷静にエレンを支える重要な役どころ。
実際の2人の仲もこんな感じなのかな〜と想像するのも楽しい。

500ページほどあるかなり厚い本ですが、現実世界とリンクさせて読めるのが面白く興味を失わず最後まで読めました。

実際に起こりえる最悪のテロのシナリオ。

ご興味あればぜひ。

State of Terror
Nachi
中3の時の私の英語力は中1。
英語が嫌いなまま大人になりました。

社会人になってからは「大好きなミュージカルをブロードウェイで観たい」→よし英語や!
という単純な動機で英語学習をスタート。
直後に多読と出会う。

叶うなら本を読むだけの毎日を送りたい。
洋書とコーヒーを求めて日々梅田界隈を彷徨っています。
梅田ダンジョン完全攻略者。多読歴17年。


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